「なんとなく」がキャリアを変えた|資格取得のリアルストーリー
資格を取得する理由は、人それぞれです。
キャリアアップのため、転職のため、副業や開業のため。
はっきりとした目的を持って挑戦する人もいれば、「取っておいた方が良さそう」と、漠然とした動機で始める人もいます。
私の場合は、後者でした。
資格取得のスタートは、明確な目標ではなく、「なんとなく」です。
先輩の姿を見て、深く考えずに挑戦してみた。
それが、すべての始まりでした。
それでも気がつけば、
会社員 × 中小企業診断士 × 社会保険労務士
という形にたどり着いていました。
当然ですが、最初からこの姿を思い描いていたわけではありません。年齢を重ねるにつれて、資格を取る目的も、資格に対する向き合い方も、少しずつ変わっていきました。
この記事では、私がこれまで取得してきた資格を、当時の心境とともに時系列で振り返ることを目的としています。
各資格についての詳しい話は、今後「資格取得の動機とリアル」シリーズとして、一本ずつ掘り下げていく予定です。
なお、現在の私は、会社員のまま開業届を提出し、「中小企業診断士・社会保険労務士事務所」として屋号も持っています。
この状態に至るまでのスタート地点は、驚くほど曖昧な「なんとなく」でした。
まずは導入として、「計画的ではなかった資格取得が、結果的にどうキャリアにつながっていったのか」。
その全体像を共有できればと思います。
最初のきっかけは「なんとなく」
最初に資格に挑戦したとき、将来のキャリア設計など何も考えていませんでした。
転職を考えていたわけでも、副業を意識していたわけでもありません。
「ちょっと受けてみようかな」
「合格したら、少しうれしいかも」
その程度の動機です。
それでも、不思議なことに、合格するたびに次が見えてきました。
気がつけば、資格取得は単なるイベントではなく、積み上がっていくものになっていました。
私の資格取得の流れ|年代ごとに振り返る
振り返ってみると、資格取得に対する考え方は、年齢とともに変わっています。
※情報処理技術者試験は、当時の旧名称を含みます。
20代後半| 資格に無知。ただ「合格」の瞬間を味わうために
この頃は、資格に対する知識も戦略もありませんでした。将来どうなりたかも考えていませんでした。単純に「合格」という瞬間を味わうことが目的でした。
初級システムアドミニストレータ(現:ITパスポート)
先輩の影響で、最初に受験した資格です。「合格する」という体験そのものが新鮮でした。
情報セキュリティアドミニストレータ
初級シスアドの上位資格に挑戦。合格すること自体が楽しかった。まだ仕事との結びつきは薄く、純粋に合格の達成感を味わっていました。
30代前半|「知識は仕事に役立つ」と実感し始めた時期
30代に入ると、資格に対する見方が少し変わります。
勉強した内容が、実務につながる場面が出てきました。「資格=試験」ではなく、「資格=使える知識」という感覚が芽生えた時期です。
上級システムアドミニストレータ
さらにステップアップ。
資格取得の楽しさに加え、仕事との接点を感じ始めました。表面的な操作ではなく、仕組みとして理解できる感覚がありました。
システム監査技術者
より専門的な知識を求めて挑戦。
業務の背景やリスクを構造的に考える視点が身につき、資格と実務のつながりをより深く感じるようになりました。
中小企業診断士
「仕事に役立つ」だけでなく、「自分の将来にも役立つ資格」を意識し始めたのが、この資格です。ある意味、初めて自分で選んだと言える資格でもあります。思い入れが強いです。
日商簿記2級
中小企業診断士の知識との相乗効果を意識して、財務・会計を強化する目的で取得。資格が「点」ではなく、「線」になり始めます。
30代後半|簿記のステップアップと、ひとやすみ期間
30代後半になると、資格取得に対する勢いは少し落ち着きます。
日商簿記1級
財務・会計をさらに深めるために挑戦。
原価計算や管理会計を学んだことは、実務での大きな土台になっています。
40代|会社と人生、両方を考え始めた時期
40代に入ると、資格に求めるものがさらに変わります。
最初に意識したのは、正直なところ「会社の資格手当」でした。
第1種衛生管理者
資格手当を狙って取得。結果だけを見ると合格しましたが…。
宅地建物取引士
同じく資格手当を狙って挑戦。こちらは目的達成。しかしながら、数年後の出来事から「会社」と「自分」が必ずしも思惑通りにはいかないと実感しました。
ネットマーケティング検定
PR部門への異動をきっかけに、知識整理と強化のために取得。
マーケティングビジネス実務検定
ネットマーケティング検定と同じく、PR部門への異動をきっかけに、知識整理と強化のために取得。
ウェブ解析士
PR部門での実務に直結する資格として、知識をさらに深める目的で挑戦。デジタルマーケティングの知識を俯瞰するのに適していました。
社会保険労務士
自分の人生を考え、「顧問契約が取れる資格」に挑戦。
振り返って分かったこと
私は、最初から計画的に資格を取ってきたわけではありません。
むしろ、その時々の環境や立場、関心に合わせて、目の前にあった資格に挑戦してきただけです。
最初は、本当に「なんとなく」でした。
合格する感覚を味わいたい、先輩が取っていたから、自分にもできるか試してみたい。そんな軽い動機の積み重ねです。
それでも結果的に、資格はキャリア形成の大きな柱になっていました。
後から整理すると、こんな形になります。
- 全体:中小企業診断士
- ヒト:社会保険労務士・第1種衛生管理者
- モノ:宅地建物取引士・マーケティング関連資格
- カネ:日商簿記1級
- 情報:システム監査技術者・ウェブ解析士・情報処理技術者
意図していたわけではありませんが、
ビジネスの基盤となる「ヒト・モノ・カネ・情報」を、結果として体系的に学んでいました。
資格はゴールではなく、スタートだった
今では、副業にも踏み出しています。
そして、会社員のまま開業届を提出し、「中小企業診断士・社会保険労務士事務所」という屋号を持っています。
しかし、最初からこの姿を想像していたわけではありません。
資格取得は、ゴールではなく、新しい可能性へのスタートでした。
最初のきっかけは、たいそうな目的でなくていい。
「なんとなく」で構わない。
踏み出した一歩が、あとから意味を持つこともあります。
このシリーズでは、
それぞれの資格を取得した当時の心境や、リアルな背景を、ひとつずつ書いていきます。
あなたの人生を考えるヒントのひとつになれば、うれしいです。
▶次回|初級シスアド(現:ITパスポート)の取得のきっかけ
次回は、初級システムアドミニストレータ取得のきっかけについて書きます。
すべての始まりとなった資格です。


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