はじめに
「勤務等(その他)で登録する意味ってあるの?」
『社労士合格後は?』シリーズの第10話です。
この連載では、会社員として働きながら社労士試験に合格し、実務経験ゼロのまま“社労士業務を始められる状態”になるまでを等身大で記録しています。
制度の説明だけではなく、
・合格後、実際にどう動いたか?
・どんな順番で進めたのか?
そのプロセスをひとつずつ辿っていく試みです。
第9話では、東京都社会保険労務士会への登録手続きの流れを書きました。

そして実際に登録してみて、次にぶつかるのがこれです。
👉「勤務等(その他)で登録して意味あるの?」
社労士業務をすぐにやるわけでもない。
顧問先があるわけでもない。
それでも会費を払って登録する価値があるのか。
これは、会社員で合格した人や、副業での開業を考えている人にとって、かなりリアルなテーマだと思います。
今回は、実際に勤務等(その他)で登録してみて感じた
・メリット
・デメリット
・正直どうなのか
このあたりを、体験ベースで整理していきます。
「登録するか迷っている」
そんな方の判断材料になれば嬉しいです。
勤務等(その他)登録とは?|業務はしないが名乗れる
東京都社会保険労務士会では、「勤務」と「その他」をまとめて「勤務等」として扱っています。
ただし、本記事では、
👉 主に「その他登録」について書いていきます。
というのも、
「勤務登録」は社労士事務所や企業に所属して社労士業務を行う前提のため、選択肢として迷うケースはあまりありません。
一方で、
👉 「その他登録」は、登録するかどうか自体で迷う
ここが大きな違いです。
そのため今回は、「勤務等」の中でも特に判断に迷いやすい「その他登録」にフォーカスして整理していきます。
ひとことで言うと、
👉 社労士として登録はするが、業務は行わない登録
です。
顧客と契約して手続きを代行したり、報酬を得るような社労士業務はできません。
一方で、
👉 「社会保険労務士」と名乗ることはできる
この状態になります。
この「業務はできないけど名乗れる」という立ち位置が、最初はかなり分かりにくいところです。
私も正直、
「じゃあ登録する意味あるの?」
と思いました。
ただ、実際に登録してみると、
👉「業務をやるかどうか」と「社労士として環境に入るか」は別
という感覚に変わっていきました。
勤務等(その他)登録のメリット|情報とつながりが手に入る
ひとことで言うと、
👉 社労士としての「環境」に入れること
これが一番大きいメリットです。
業務はしない。でも、社労士としての情報や人との接点は持てる。
この状態が想像以上に大きかったです。
① 会員向けの情報が入ってくる
登録すると、
・全国社会保険労務士会連合会
・東京都社会保険労務士会
この両方から、メールやお知らせが届くようになります。
制度改正や研修案内など、社労士向けの情報が定期的に入ってきます。

さらに、
・「月刊社労士」(連合会)
・「社労士TOKYO」(東京都会)
といった冊子も届きます。


これによって、
👉「今、社労士の世界で何が起きているか」
を自然と把握できるようになります。
② 会員限定のイベントに参加できる
社労士会は、想像以上にイベントがあります。
・勉強会
・定例会
・新年会
・ボウリング大会
など。
正直、最初は「そんなにやってるの?」という印象でした。
でも、このイベントに参加できることが、
👉 社労士のリアルを知る入口
になります。
③ 人脈ができる(これは大きい)
実際に私も、開業準備講座に参加しました。
そこで、
・すでに開業している社労士の体験談を聞けた
・同じタイミングで登録した人と知り合えた
・同じ支部の人ともつながれた
これはかなり大きかったです。
独学で資格を取ってきた状態だと、
👉「社労士の世界に知り合いがいない」
のが普通です。
でも、ここで初めて
👉「横のつながり」
ができます。
④ 社労士として名乗れる
そしてシンプルですが、
👉 「社会保険労務士」と名乗れる
これは大きいです。
・名刺に書ける
・肩書きとして使える
この変化は、思っている以上に影響があります。
⑤ 社労士の活動が見えるようになる
私にとって一番大きかったのはここです。
👉「社労士って何をやっているのか」が見えてくる
メール、冊子、イベント、講座
これらを通じて、
・どんな仕事があるのか
・どうやって開業しているのか
・どんな人がいるのか
が少しずつ分かってきます。
正直、登録前はほぼイメージできていませんでした。
でも登録したことで、
👉「分からない状態」から少し抜け出せた
この価値はかなり大きいと感じています。
勤務等(その他)登録のデメリット|制度上の制約と、実際の負担
デメリットは大きく2つに分かれます。
👉 制度上の制約
👉 実際にやって感じる負担
この2つは分けて考えた方が分かりやすいです。
▶ 制度上のデメリット|業務は一切できない
ひとことで言うと、
👉 社労士業務はできない
これが最大のポイントです。
① 社労士業務はできない
・ 顧客と契約して報酬を得ることはできない
・ 手続き代行などの社労士業務は不可
・ 副業として社労士業務を行うこともできない
つまり、
👉 “仕事として使う資格”ではない状態
になります。
② 行政協力に参加できない場合がある
支部では行政協力という名の仕事があります。
こちらへの参加ができない場合があります。
③ 必須研修(動画視聴)を受ける必要がある
社労士に登録すると、様々な研修が用意されています。
その中でも、必ず受けるべき必須研修というものがあります。
こちらは、業務をしているかどうかは別として、受ける必要があります。
▶ 実際に感じた負担|使いきれない現実
もうひとつは、実際に登録してみて感じた部分です。
👉 現実的な負担
に近いです。
① 会費がかかる
業務や報酬が無くても発生します。
② 全部は使いきれない
これは正直な実感です。
■ メールやお知らせが多い
■ 会員ページの情報量も多い
■ 冊子(会報)をすべて読み切るのは難しい
■ イベントも多いがすべて参加するのは現実的に難しい
つまり、
👉 環境は用意されているが、フル活用は難しい
これが実感です。
そのため、取捨選択が必要です。
まとめ|勤務等(その他)登録は「あり」か?
結論から言うと、
👉 私は「あり」です!
特に、
・会社員として合格した人
・すぐに社労士業務をやる予定がない人
・副業開業を考えている人
こういう方にとっては、十分選択肢になります。
理由はシンプルです。
👉 社労士の世界を“中から知ることができる”から
です。
登録することで、
・情報が入ってくる
・人とつながれる
・活動の実態が見える
この環境に入れる。これが大きいです。
私自身、右も左も分からない状態で登録しました。
実務のイメージもない。
開業の計画もない。
それでも登録してみて感じたのは、
👉 次にどこに進むべきか、ぼんやりと方向が見えてきた
ということでした。
いきなり「開業する」というような明確な方向性ではありません。
ただ、
👉 何も知らない状態から、少し触れたことで、次に何をすれば前に進めるのか
そのための材料や情報を得ることができた。
この感覚が一番近いです。
実際に私は、その中で、
・開業準備講座に参加する
・社労士の学校MANABIYAに参加する
といった行動につながっていきました。
もちろん、
👉 会費はかかる
👉 業務はできない
という前提はあります。
それでも、
👉 初期フェーズでは十分価値がある
と感じています。
ただし、これはあくまで“スタート段階の話”です。
その先は、
・登録を続けるのか
・開業登録に変えるのか
・社労士法人に関わるのか
・転職して勤務に変えるのか
・副業として活かすのか
👉 それぞれの方向性次第
になります。
最初から完璧な選択をする必要はありません。
まずは、
👉 今の自分に合った形で登録する、そして社労士の世界を覗きに行く
それこそが、今後の自分にとってのメリットだと思います。
次回予告|開業準備講座に参加してみた
次回は、登録後に実際に参加した「開業準備講座」について書いていきます。
・どんな内容だったのか
・参加してどう感じたのか
・実際に得られたもの
登録後に最初に動いた一歩として、リアルな体験をまとめていきます。


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