はじめに
社労士試験に合格した直後、「まず何をすべきか?」と考える方は多いと思います。
今回は、「合格後から開業まで」シリーズの第2話です。
この連載では、
会社員として働きながら社労士試験に合格し、“社労士業務を始められる状態”になるまでを、等身大で記録しています。
制度の解説だけでなく、
- 合格後、実際にどう動いたのか
- どんな順番で考え、判断したのか
そのプロセスを、一つずつ辿っていく試みです。
社労士合格後、最初に浮かんだのは「何をする?」ではなく…
合格通知が届いたあと、「次に何をすればいいんだろう?」と迷う人も多いと思います。

ただ、当時の私は、SNSで情報収集をしたり、複数の選択肢を比較したりはしませんでした。
最初に浮かんだのは、ただひとつ。
「事務指定講習を受けなきゃ」
合格通知の封筒に、事務指定講習の案内が同封されていて、それを見て「まずはこれだな」と、すっと理解したのを覚えています。
わざわざ受講方法を調べなくても、必要な道筋が最初から示されていたことに、むしろ安心しました。
私にとっての第一歩は、「登録に必要な講習を受ける」という、シンプルな選択でした。
ここから、社労士登録に向けたプロセスが動き始めます。
社労士登録の要件
なぜ、迷わず事務指定講習から始めたのか。
理由は単純で、社労士として業務を行うには、登録が必要だからです。
試験に合格しただけでは、社労士を名乗ることも、業務を行うこともできません。
社労士法では、次のように定められています。
- 社労士として登録するには、全国社会保険労務士会連合会の名簿に登録されること
- 登録には、社労士試験合格などの資格に加えて、
2年以上の労働社会保険諸法令に関する実務経験が必要 - 実務経験が2年に満たない場合は、
全国社会保険労務士会連合会が実施する事務指定講習の修了で代替
私は、社労士としての実務経験はゼロ。
つまり、事務指定講習の受講は必須でした。
「試験に合格した=すぐに社労士として動ける」わけではない。
このとき、社労士になるためのスタートラインにようやく立ったのだと実感しました。
社労士合格後、事務指定講習を迷わず申込した理由
合格通知の封筒に入っていた、事務指定講習の案内。

それを見た瞬間、「まずはこれを申し込むのみ」と思いました。
- 枠が埋まるかもしれない
- 申込タイミングをどうするか
そんなことは、まったく考えていませんでした。
頭の中は、ただこの流れだけ。
実務経験がない ⇒ 事務指定講習を受講 ⇒ 登録へ
費用についても、「このくらいはかかるよね」という感覚だけ。
社労士として登録するために必要なコストとして、特に迷いはありませんでした。
当時の私は、
- まずは事務指定講習
- 終わったら登録
という、極めてシンプルな思考。
それ以上でも、それ以下でもありませんでした。
社労士合格後、会社員として気にしたのは「時間」
事務指定講習を受講すると決めたとき、唯一気にしていたのは時間の確保でした。
講習の内容そのものよりも、
- いつ
- どれくらい
- どの程度の時間を取られるのか
そこが一番の関心事。
合格直後の状況は、
- 本業:人事異動と繁忙期が重なる
- 副業:中小企業診断士としての活動も継続
仕事があり、生活があり、副業もある。
その中で、講習時間をどう組み込むかを考えていました。
この時点では、開業のことも、実務をどう学ぶかも、深く考えてはいません。
視界にあったのは、ただひとつ。
「まずは社労士として名乗れる状態になろう」
それだけでした。
今、振り返って思うこと
今あらためて振り返ると、合格直後から実務研修や学びの場を探す、という選択肢もありました。
実際、同期合格者の一人は、登録前から半年間の実務研修を受けていました。
結果、同じ時期に登録したにもかかわらず、
- その人:「開業」で登録
- 私 :「勤務その他」で登録
という違いが生まれました。
※登録種別については、後日の記事で書きます。
当時の私は、
「講習 ⇒ 登録」しか視野に入っていなかった。
目標は、とにかく登録すること。
それでも、この選択が間違っていたとは思っていません。
本業をきちんとこなし、その上で必要な手続きを、無理のないペースで進めた。
資格取得直後に、すべてを見通して完璧に動ける人は、そう多くないはずです。
そのとき見えている範囲で進んだ。
それが、今につながっている。
このペースで良かった。
今振り返っても、そう思います。
▶ 次回:第3話「事務指定講習の全体像」
事務指定講習は、どれくらいの期間がかかり、どんな流れで進むのか。
次回は、受講スケジュールや作業量の感覚など、全体像を整理します。


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